2013年12月

明治憲法の真実


明治憲法がどのように制定されたかについて書かれた本。
明治憲法というと今の憲法と比較してなんとなくよくない印象をもたされていたけれど、全然違うことがよく分かった。
というよりも、明治憲法こそが本来日本人がもつべき憲法なんだなぁと改めて思った。

今の憲法の制定過程と比べたらどちらがまともな憲法なのか言うまでもないような気がする。

問題は今の日本人の大多数が両方の憲法がどのようにできたのかを知らないってことなのかなぁと思う。
少なくとも公民とか歴史でこの辺りをきちんと教える必要があるんじゃないのかな。

この本も是非中学生か高校生の指定図書にしてほしいな。

誰も書かない中国進出企業の非情なる現実


中国に関わった全日空、パナソニック、王子製紙、森ビル等が中国で受けた様々なトラブルについて書かれた本。
少なくとも普通のマスコミではあまり取り上げられない事実なので、(特に)日経新聞とかを読んでいまだに中国に期待している人はこういう現実があるということを考えながら事業をしなければならないと思う。

まあ、現実には最近の中国関連のセミナーはどうやって被害を最小限にして中国から撤退するかという方が人気なので、マスコミが取り上げなくてもみんな動いているのかもしれないけど。
とはいえ、いまだに1割くらいは中国進出を考えているところもあるみたいなので、何という危機感のなさとあきれてしまう。



センターバック専門講座


鹿島の第1次黄金期のセンターバックである秋田さんの本。
現役時代、希代のヘディングプレーヤーだった秋田さんらしく本の前半はヘディングの技術について書かれています。

もちろんヘディングだけではなく、スライディング、1対1の技術、タイプ別のFWに対する対応など、さすがに1流のDFはディテールを大事にしているんだなということが随所に分かります。

プレーヤーはもちろん、サッカー観戦メインな人もDFがどのように考えてプレーをしているかわかるようになるのではないかなと思います。

ちなみに続編は秋田さんの後継者である岩政さんにお願いしたいところです。

スポーツの品格


桑田さんと佐山さんの共著。『野球道』に続く二人の対談本。
体罰問題を受けての考え方や、ジュニア年代のあり方など、最近途中まで読んだ、『日本はバルサを超えられるか ---真のサッカー大国に向けて「育成」が果たすべき役割とは』と似たような指摘が多かった気がする。

ただ、桑田さんも佐山さんも野球というかアメリカのことはよく知っているけれど、フットボールというかヨーロッパのことはあまり知らないのかなとちょっと思った。
それはイングランドではスポーツは勝敗をつけなかったのが、アメリカで野球が勝ち負けにこだわるようになったというようなくだり。
そんなこといったらフットボールはどうなるんだよって感じ。

後は、今桑田さんは東大の野球部を教えているのでその成果が出るかどうか、指導者としての桑田さんの力量が気になるところかな。

そして日本経済が世界の希望になる


ポールクルーグマンの『そして日本経済が世界の希望になる』を読んだ。
消費税の増税が決まってから、一部の評論家の間では財政政策重視か金融緩和重視かでもめているようですが、これを読むと、バブル崩壊後の財政政策重視でもダメ、小泉政権の頃の金融緩和重視でもダメと書いてある。

アベノミクスは両方やることに意味があって、両方とも重要だってことなんだなと改めて思った。
ただ、いわゆる公共事業としての財政政策はすでに供給力不足になっているので、それをどうやって解決するかという解決策が求められているんじゃないかと思った。
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